ご挨拶

この度、第29回日本トレーニング科学会大会を2016年10月29日(土)~30日(日)の2日間、桐蔭横浜大学を会場として開催させていただくことになりました。

今年は4年に一度のオリンピック・パラリンピックがブラジルのリオデジャネイロで開催されます。

時間をさかのぼること約30年前、ソウルでオリンピック・パラリンピックが開催されていた頃、東京大学駒場キャンパスにおいて産声を上げた本学会大会は、スポーツやトレーニングに関わる人々が実践や理論を語り合う場として発展してまいりました。時代は流れ、スポーツやトレーニングを取り巻く環境もだいぶ変化してきたのも事実です。しかし、アスリートの肉体が躍動する場面は誰もが感動し、勇気をもらえることに変わりはありません。「強いものは美しい」・・・日本初の金メダリスト、陸上三段跳の織田幹雄さんが遺した言葉です。スポーツ競技には得点、距離、時間などの客観的な数値以外に、形の美しさが問われる競技も少なくはありません。しかし、美しさを問わない競技においても、圧倒的に勝利するアスリートは織田先生の残した言葉の通り、その身のこなしに「美」を備えていると思います。

今回の大会では「美とトレーニング~美しき身体の獲得とは~」と題して、スポーツにおける美しさについてのシンポジウムを企画いたしました。

本学会の特徴は、幅広い分野の若い参加者からの多彩な研究発表にあります。新しい視点より、より美しいスポーツ、より美しいアスリートを生み出すための活発な議論が展開されることを願っております。

会場であります桐蔭横浜大学は、国際文化都市横浜にも近く、東京都心にも約30分のところに位置しています。参加される皆様の有用となる意義深い大会になりますように精一杯準備して参ります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第29回日本トレーニング科学会会頭 桜井智野風
(桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部)

美とトレーニング